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現代の日本のHIPHOP業界にて異例の盛り上がり方を見せ、まだ日本ではマイナーだったHIPHOPというジャンルを世間に浸透させた立役者いました。まさに時代の顔とも言うべき存在の伝説のHIPHOPクルー、【BAD HOP】。2024年に惜しまれながら解散したものの未だにグループとしての人気は衰えず、熱が冷めやらぬうちに次々とメンバーがソロアルバムを発表するなどして未だに伝説は終わらずにいます。今回はBAD HOP時代、どのメンバーがどの曲でhookを歌っていたのか、メンバーごとにまとめてみました!是非ご覧ください!
《そもそもHIPHOPにおけるhookとは?》
hook(フック)とは、ラップのサビ部分に該当する箇所のこと。当然曲の中の心臓となる部分で、ラッパーにとって最も力を入れる部分と言っても過言ではないでしょう。つまりこの部分を担当するメンバーというのは、その曲の中の主人公いっても過言ではありません。
※全曲紹介しているわけではないので、悪しからず。
「BAD HOP」についてはこちらにもまとめているのでまだ見てない方は是非!
YZERR,Benjazzy,Bark,Vingoについてはこちらでまとめてます!
T-Pablow
言わずと知れたBAD HOPの『顔』であり、間違いなく現代HIPHOPのラップスター。メンバーの中でも唯一「フリースタイルダンジョン」を中心にバトルの最前線で名を挙げ、そもそもの昨今のバトルブームの火付け役と言っても過言ではない男です。
T-Pablowについて詳しくはこちら!
振り返ってみるとBAD HOPではhookを担当した曲は少ないですが、ライブの時T-Pablowのバースでは毎回歓声が上がり、東京ドームライブの時は轟音にも近い歓声でしたよね。固い韻やカリスマのワードセンスはもちろん、研究し尽くされた多様なフロウや絶対的王者を感じさせる声に魅了された人は数多くいることでしょう。まさに主人公です。
Liberty
T-Pablowの生い立ちやT-Pabow目線の川崎についてをリリックに綴っています。現在とはだいぶスタイルが異なりますがとにかくかっこいい。
Chain Gang
東京ドームでの解散ライブでも歌われました。この曲は今後も日本語ラップのクラシックとして語り継がれていってほしい曲です。
LIFE STYLE
BAD HOPの人気に火をつけた曲と言っていいでしょう。MVは3500万回再生を超え、当時めちゃくちゃ流行りました。
I Feel Like Goku
Asian Doll
MVが制作されていないにも関わらずTikTokでバズり、人気の曲です。T-Pablowがバトル中よく「女たらし」というワードを使っていましたが、これを聴けばわかりますよね。Liveではオクターブ高く歌い上げるhookがカッコいいですよね。
Bay Side Dream
各バースごとのリリックの情景が鮮明に想起され、T-Pablowの完成形と言っても過言ではない曲です。初期の攻撃的なリリックも大好きですが、こういう表現まで手が届くのかという驚きがありました。T-Pablowの声ともバッチリハマっているので作品として大好きな曲です。
Empire Of The Sun
Tiji Jojo
BAD HOPの中でも初期から頭角を表し、注目され続けているラッパーです。ビートにゆったり乗るときもあればタイトに韻を詰めたりもするなど、自由なスタイルでラップをします。非常に透き通った声で、「神からの贈り物」とも称される歌声が特徴的です。この声について、僕が大好きなラッパー「BST」さんの言葉を引用させてもらうと
[Tiji jojoの声は純粋な透明感ではないんだけど、少し濁った水面に光が指すようなちょっとの明るさがある]
んですよね。この表現に尽きると思います。
White T-shirts
Tiji jojoの初のソロ曲です。初期から頭角を現し、今でこそ数多くのヒットチューンを生み出したものの当時は「Tiji jojo」と言えばこの曲でした。東京ドームライブでも歌われましたね。
Super Car
男の憧れ、表題通り「スーパーカー」を題材にした曲です。数々の高級車メーカーの名前が出てくるため車好きのための曲のようですが、
〈願うだけじゃ手は届かない〉この言葉にすべてが詰まっていて、やる気を貰いたいときに私はこの曲を聴きます。
High Land
BAD HOPの中でも稀有な存在の曲です。聴く合法ドラッグのような中毒性があり、リピートしたくなる曲です。feat.のVingoもいい味を出してますよね。この曲は完成までリテイクしまくった、完成まで手の混んだ作品だそうです。
Suicide
この曲に関しては、BSTさんの解説動画が隅々まで解説してくださっているので是非参考にしてください。たまげるほど考察が深く、非常に参考になります。
The Last Party Never End
「Mステ」にて地上波でも披露され、芸能人でもよくこの曲を紹介する人を多く見るようになった印象のある曲です。以前ラジオ番組「皆藤愛子の窓カフェ」にて登坂広臣さんもこの曲を紹介していて非常に驚いた記憶があります。
Fam*ly
ビートが珍しい、ロックバラードのような曲です。「Family」のiが伏せ字になっているのは「愛のない家族」という意味なのだとか。(記憶違いだったらすみません。)
Super Car 2
『Super Car』の続編で、実際にスーパーカーを手に入れたリリックの曲です。個人的にはYellow Patoの〈危ねっ〉が好きすぎます。
G-kid
とても哀愁のあるhookを書き、アルペジオサウンドやアコースティックなビートを起用した曲の中ではHIPHOPなんだけどブルージーな曲に仕上がる、という独特な音感を持っているラッパーであると思います。
活動初期のBAD HOPの中では一番評価が低かったのがG-kidでした。しかし自らのスタイルを確立し、特別なポジションを確立したG-kidの曲はかなりの人気があり、Youtubeのコメント欄でもhookの曲をリリースした頃からアンチコメントを見たことがありません。
ソロ活動でも新曲リリースされましたね!これからの新曲も楽しみです!
CALLIN’
G-kidの現在のスタイルを確立した、最初の曲です。渋いBark、Benjazzyのバースもすごくいいので必聴です。
The Lead
Day N Night
G-kidを堪能したいなら、この曲を聴くべきですね。リリック的に、EP『LIFT OFF』制作時のリリックだと私は考えています。
Locker
BAD HOPの地元、川崎フロンターレについて歌ったファイトソング。川崎フロンターレ全面協力で制作されたMVも見どころの一つです。G-kidの歌声、リリックがピタッとハマっている曲でとてもブルージーです。またfeat.にTiji jojo、YZEERという人選も型にはまっていて何度もリピートしたくなる曲です。
Lonely Child
G-kid自らの半生をリリックに綴った曲です。極道の息子という特異な環境で育ったものの、それでも親や環境に対して憎しみの感情は抱いておらず〈それでも愛〉と歌っているところが泣かせてくれますよね。
We Rich
Yellow Pato
聞き心地の良い声の質、キャッチーなラップのスタイルで曲をお洒落な雰囲気に仕立てるラップをします。特に、女の子に関するlyricが多い印象です。HIPHOPのスラングで、女性に対し親しみを込めて「b*tch」と称するのに対しYellow Patoは「美女」というワードをよく使っているのも印象的です。紳士なんだと思います。BADHOPの中でもhookを担当する曲は少ないですがYellow Patoのラップは情景が浮かび上がり、印象に残る曲が多いのも大きな特徴です。ポジティブな印象を受けるlyricが多いですね。客演で入る曲も笑ってしまう仕掛けをしていたり、(ex.「Super Car2」など)Yellow Patoのキャラクターが色濃く反映されているのではないかと思います。
解散後、楽曲の発表はまだありませんが僕は個人的にとても好きなラッパーなのでソロ活動が非常に楽しみです。
3LDK
初期の曲ですが、【BAD HOP1週間1000万生活】で挿入歌として多用され一気に知名度が上がりました。アルバム『Mobb Life』の中でも異質なポジティブなナンバーなのですが、【BAD HOP1週間1000万生活】でのメンバー内の雰囲気を見るとこういった曲もBAD HOPらしさの1つなのだということがよくわかりますね。
Slow Motion
May Day
18
Everyday With You
ラストアルバム収録のソロナンバーです。Yellow Pato特有の気だるい雰囲気が朝一番に聴きたくなる曲ですね。
まとめ
今回は伝説のHIPHOPクルー、BAD HOPの曲をメンバーごとにまとめてみました!現在グループとしては解散してしまいましたが、メンバーがそれぞれソロ活動を開始し、シーンをぶち上げ続けています。これからの活動も楽しみですね!
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