スターウォーズ『ボバ・フェット』あらすじと見どころの解説!

スターウォーズレビュー

目次

現在「ディズニー+」にて配信されているドラマ『ボバ・フェット THE BOOK OF BOBA FETTE』のレビュー記事です。

結論から申し上げると…

「お風呂大好きおじさんの備忘録ドラマ」

そもそもボバ・フェットとは

「ボバ・フェット」とはスターウォーズ登場する全身マンタロリアンアーマーに包まれた謎の賞金稼ぎとしてEP5、EP6に出演したキャラクター。登場時間は画面の端っこ映っただけのシーンを数えても6分32秒でセリフは日本語吹き替え版で

「承知した」

「死体では困る」

「死んだら?」

「貨物室に入れろ」

というわずか4行だけという脇役中の脇役なのだが何故か絶大な人気があり限定グッズは海外オークションで高値で取引される人気ぶり。

あまりの人気ぶりから後発のEP2,3では子供時代の「ボバ・フェット」と父親の「ジャンゴ・フェット」の活躍が描かれ、クローン軍隊のDNAは全員彼と同じ、つまりクローンなので同一人物ということになり複数の「ボバ・フェット」軍団が分離主義と戦うというストーリーになるほどの人気キャラクターである。また、ボバは直前にもスターウォーズ大人気ドラマシリーズ「マンダロリアン」にも登場し完璧な脚本、登場シーンで大いに盛り上がり今作は大いに期待されていた作品なのであった…

あらすじ

銀河の英雄「ルーク・スカイウォーカー」御一行との戦闘の末サルラックの腹の中へ落下——。

銀河でもっとも残酷な“処刑場”から、男は生還した。

その名は ボバ・フェット。

銀河中が恐れた最強の賞金稼ぎは、焼け焦げた鎧と崩れた呼吸音だけを残し、砂漠へと這い出した。

しかし、自由は一瞬で奪われる。

タスケン・レイダーに囚われ、縛られ、砂漠の夜風にさらされる。

だがこの絶望の中で、ボバは“生きる意味”を拾い直す。

残忍な戦士たちとの奇妙な共存、そして試練。

炎の儀式、砂嵐の中での修行。

ボバは“孤独な殺し屋”から、“部族に認められた戦士”へと生まれ変わっていく。

──そして時代は動く。

ジャバ・ザ・ハット亡き後、無法地帯と化した街 モス・エスパ。

暴力も賄賂も力も、すべて宙に浮いたままの“空白地帯”。

そこへ、影が降り立つ。

ボバ・フェットとフェネック・シャンド。

彼らは玉座の前に立ち、ひと言だけ告げる。

「今日から、ここは俺たちの街だ。」

しかし支配とは、宣言して終わりではない。

街の裏に巣食うならず者、犯罪組織、裏切り。

銀河を震わせる“パイク・シンジケート”の麻薬戦争の気配。

そして夜の闇から迫る、絶望的な刺客たち。

ボバは戦いの中で悟る。

「力で支配する時代は終わった。だが、俺のやり方で守る街なら作れる。」

彼は味方を集める。

サイボーグの若き反逆者たち。

ウーキー族の怪物戦士ブラック・クルルサンタン。

そして、宿命の友──マンダロリアン(ディン・ジャリン)。

極限まで追い詰められた街で、怒りを燃やすパイク軍が総攻撃を仕掛けたとき、

ボバは最後の切り札を呼び覚ます。

ランコアに跨がり、暴れ回る“伝説の支配者”の姿。

砂煙を裂き、怪物を操って突進するボバ。

その姿は、たしかに街に、銀河に、そして敵の心へ深く刻まれる。

——「ボバ・フェット」という名の、新しい歴史が始まった。

作品の批評

今作のボバの目的は、かつての主人「ジャバ・ザ・ハット」の亡き後、ジャバの宮殿を乗っ取りタトゥイーンの大名になるべく奮闘するというのがストーリーの大筋なのですがとにかくテンポが悪い。

町民からの支持を得るため街を歩く→宮殿でバクタタンクに浸かり懐古

4/7話はマジでずっとこんな感じの繰り返しで、全然話が進みません。各話40~50分ほどの長さなのですが半分はボバ・フェットのタトゥイーン統治、もう半分はEP6の後サルラックの穴から脱出してタスケンレイダーの一族に拾われてどう生き抜いたかというストーリー。ぶっちゃけ回想シーンに関してはガチで興味が湧かなくて1話でまとめてくれれば十分な内容でした。

俺達が!見たかった!ボバ・フェットじゃなかった!

ブラスターぶっ放せ!ジェットパックで飛べ!スレイブ1でサイズミックチャージ落とせばいいんだよ!!「マンダロリアン」で見せたストームトルーパーを瞬殺するようなシーンが見たいんだよ!お前は残忍な銀河の賞金稼ぎだったんじゃないのかよ!!

ボバ・フェットのこれ、最強🌐🎛|マンダロリアン シーズン2|Star Wars(スター・ウォーズ) #shorts

こういうのでいいんだよ、こういうので…

と批判はここまでにして、もちろん良かった所もありました。チャプター5でマンダロリアンの主人公「マンドー」の登場により物語は一気に加速します。

本編より見応えのある戦闘シーン、「ルーク・スカイウォーカー」「アソーカ・タノ」の登場などで画面に引き込まれていきます。ラストのパイク・シンジケートとの交戦もなかなか見応えのある戦闘シーンで、良かったのですが問題は「キャド・ベイン」の扱いの悪さ。

アニメシリーズ「クローンウォーズ」では「パルパティーン」に雇われてコルサントの元老院を爆破したりジェダイ聖堂に忍び込んでホロクロンを盗むといった大悪党だったのですが、初の実写化にもかかわらずラストちょっと出ててきてあっさりボバに倒されるという残念演出はがっかりそのものでした。

個人的には同レベルで好きなキャラクター「ホンドー・オナカー」という宇宙海賊が居るので今後どこかの実写作品に登場することを祈っています。

総括

今作「ボバ・フェット」があまり面白くなかったのは前作ドラマ「マンダロリアン」のストーリーを補完する作品になってしまったことが原因なのではないでしょうか。独立したストーリーとしてのボバ・フェットを期待していたので思っていたのと違うというのが正直な感想です。前作ドラマ「マンダロリアン」視聴必須なのが敷居を高くしてしまっているのかなとも思えます。とはいえ「マンダロリアン シーズン2.5」だと思えば…まぁまぁ楽しめるのかなと思います!

とはいえ2026年公開予定の新作映画「マンダロリアン&グローグー」にも本作「ボバフェット」の要素が絡んでくる可能性は大いにあるので視聴必須なことには変わりないでしょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました