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「MÅNESKIN」とは、イタリア出身の新星ロックバンドです。
洋楽といえば、思いつくのはアメリカやイギリスだと思いますが彼らは珍しいイタリア出身。そのため、歌詞はイタリア語で歌われています。4つ打ちのビートにゴリゴリのリフが効いたロックサウンドという曲が多い印象ですが、彼らは紛れもない「変態」バンドです。個人的には「QUEEN」や「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」といった変態さを感じますね。
今、世界中大バズリしている期待の新星、モーネスキンについて今回は解説したいと思います!
※ちなみに、「マネスキン」でも「モーネスキン」でも、読み方はどちらも正解らしいです。一般的には「マネスキン」と呼ばれるので私の性格上マイノリティな「モーネスキン」と呼んでいます!
バンドの歩み
2016年、ローマにて結成。ブレイクのきっかけとなったのは、2021年に「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」というヨーロッパ全土からアーティストが一同に集結するフェスみたいな大会で優勝したことがきっかけです。ただ、コンテストと言ってもお祭りのような大会で、日本で言うと「紅白歌合戦」みたいなイメージでしょうか。そんな大会でガチで優勝をとりにいって、見事最優秀賞に選ばれたことがブレイクのきっかけで次々にヒットを飛ばすことになります。
また、グラムロックを彷彿とさせるバンドのロゴやファッションも注目するべきポイントです。彼ら、おしゃれですよね。カジュアルになりつつあったロックバンドのファッションのイメージにも新しい旋風を起こすのではないでしょうか。
そんなこんなで多方面から注目を集め、近年不在だったロックの玉座に最も近いバンドと言えるでしょう。
また、個人的には日本を代表するギタリスト「MIYAVI」との親交があるのも激熱エピソードです。
メンバー紹介
Vo.ダミアーノ・ダヴィド
抜群の歌唱力もさることながら、イタリア語でラップもするというかなり器用なボーカリスト。華のあるヴィジュアルとファッションも変態的。
Gt.トーマス・ラッジ
テクニカルなギターというよりはワイルドにリフを刻む堅実なギタリスト。アプローチはかなりロックな部分を請け負っていると思います。
Ba.ヴィクトリア・デ・アンジェリス
かなり変則的なベースラインですよね。ギターのようなベースラインを弾きます。サウンドの中心人物は間違いなく彼女です。モーネスキンのアイコン的な役割を担っている部分が大きいかなという印象です。
Dr.イーサン・トルキオ
ビートを堅実に刻むドラマーではなく、かなりパーカッシヴなドラムを叩きます。曲の展開の盛り上げ方が非常に上手いなってと思います。おそらく、誰よりもメンバーのことを知っていて信頼しているからこそのプレイが非常にアツいです。
必聴アルバム
「Chosen」
こちらは1stEPです。
全体を通してバンドの生音で演奏され、カバー曲とオリジナル曲が収録されています。印象を一言で表すなら「ギラギラ」。サウンド面でよりロック的なアプローチがされているのがこちらの作品の特徴です。個人的にはこれが一番好みですね!
まず、1曲目にリードトラックの「Chosen」。ノリがよくキャッチーなのに、いきなりモーネスキンらしい「変態」を感じる、1stEPの1曲目にふさわしい曲です。こちらはオリジナル曲ですね。
そして3曲目、「Vengo dalla Luna」。こちらはカバー曲になりますが、イタリアのラッパー「カパレッツァ」という方のカバーみたいです。ちょっとこちらの方は存じ上げませんでしたが、楽曲はバチバチにかっこいいです!イタリア語でラップしてるので巻舌ハンパないし、それでいて早口なのでダミアーノのスキル恐るべしという感じでしょうか。
続いて4曲目、おまたせしました。日本のみならずTikTokで世界的に大バズりし彼らの存在を世に知らしめた名曲、「Beggin」です。意外にもカバー曲だったんですね。しかしアレンジが独創的。これは説明不要ですね。
そして、5曲目「Let’s Get It Started」。こちらもカバーですが、原曲はなんと「Black Eyed Peas」。これだけでもこのバンドの守備範囲めちゃくちゃ広いなって感じですよね。もちろんめちゃめちゃかっこいいです。
他にも7曲目「You Need Me,I Don’t Need You」ではエド・シーランのカバーがあったりなどトレンドを抑えた選曲もしっかり押さえていて、全7曲のEPですが内容的には大満足できると思います!
Nextステップ
3rdアルバム「RUSH!」
続いて紹介するのは最新アルバム「RUSH!」です。全部で17曲あり、かなりボリュームがあるので全部通して聴くと疲れてしまうくらいですがこちらもカッコいい曲多いですね。先程紹介した1stEP「Chosen」と比べると音が少しメジャー寄りになったかなという印象がありますが、音楽性の幅は確実に広がったと思います。
2曲目、「GOSSIP」。リフがとてもよく効いていてモーネスキンらしい1曲。歌詞もなかなか社会問題に対する皮肉めいていて和訳を見ながら聴いても面白いです。
それから、4曲目「BLA BLA BLA」。これはなかなか名曲だと思います。ビクトリアのベースラインもさることながら、全体を通してパンクの雰囲気も出てるのいい。こういう曲も作るっていうのは意外ですね。曲中で当たり前のように「F○CK You!!」と言っちゃうのはガンズ以来の衝撃です。
そして、6曲目「GASOLINE」。なかなかアグレッシブなサウンドで危険な雰囲気がたまりません。まさに引火寸前。
次に9曲目に「KOOL KIDS」。こちらもパンク色が強い1曲です。90年代のUKパンクっぽい雰囲気がとてもかっこいいです!
それから12曲目に「MARK CHAPMAN」。トーマスの鬼気迫るギターソロはなかなか聴きごたえがあります。個人的にはかなりお気に入りで結構噛みごたえがある曲ですよ!そして、察しの良い人はピンときたかもしれません。「マーク・チャップマン」とは、ジョン・レノン暗〇の犯人だとされている人物で、例の事件に関する曲なんですね。こんな風に、和訳を見るとメッセージ性があるのも注目すべき点ですよね。
続く13曲目「LA FINE」へ繋がるのですが、この曲はなかなか変態です。聴けばわかりますがイントロからモーネスキンワールド全開です。やっぱりダミアーノ、ラップ上手いですよね!
それから15曲目、このアルバムでの真打ち登場とも言える「MAMMAMIA」。2023年の日本公演でも大盛り上がりでモーネスキンの名刺代わりの曲と言っても過言ではないくらいキャッチ―かつパワフルです!正直、この曲初めて聞いたときは「やられた…」というのが正直な感想でした。その手があったかと!!
以上が最新アルバム「RUSH!」のラインナップですが、かなりいいですね。まだまだ伸びしろがあるように感じますし、新たな導火線となって人気に火が付く予感がしています。
MÅNESKINをもっと楽しむ
ここでは、一旦アルバムから離れてこの曲も聴いてよりモーネスキンを楽しんでほしい!という曲を単体で紹介しますね!
「ZITTI E BUONI」
イタリア語は難しくて読めないですよね。「ジッティ・エ・ブオーニ」と読みます。意味は「黙ってイイ子にしてな」。本楽曲はラップで歌っていますが、サウンドはストレートでヘヴィなロックンロール。こういう曲がまた流行る時代が来るなんて夢にも思いませんでした。ザクザクなトゲのあるリフがなんともかっこいいです。また、ユーロビジョン・ソング・コンテストでも歌った曲で、YouTubeに動画があるのでこれは絶対に見てほしいです。パフォーマンスからも王者の風格が出ていて最高ですね!
「I WANNA BE YOUR SLAVE」
こっちは英語の曲。モーネスキン本来の持ち味が存分に出ていてめちゃめちゃかっこいい1曲です。この曲はYouTubeチャンネル「The First Take」に出演したときにアコースティックVer.で演奏していて、結果めちゃくちゃバズりました。個人的な見どころは、イーサンのカホンとタンバリンでのパーカッション。めちゃくちゃ痺れました。
おわり
以上、MÅNESKINについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
僕はね、こういうバンドがまだ生きていてまた世界で流行るっていうのが嬉しくてたまらないです。現役世代のロックンロールは息絶えてしまったとばかり思っていましたが、イタリアで生きていたんですね。僕の好きなバンドは基本的に解散しているか第一線を退いたバンドばかりなので、リアルタイムで追いかけられるというのが本当に貴重な体験なんですよね。
ほんとにまだまだこれからのバンドですので、益々のご健勝をお祈りするばかりです。
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